命名へのこだわり
一般公募した結果、19,820点の応募があり、
その中から最終的に「あきろまん」というネーミングが決定しました。
- 「あき」
- 「安芸」の国の意味と豊穣の「秋」に収穫される中生品種であることを表現しています。
- 「ロマン」
- 華やかな語感に含まれる、日本人の「ロマン」や夢をイメージしています。
わたしは、広島生まれ
母は「ミネアサヒ」、父は「中生新千本」。
母は愛知県で育成(昭和56年)された幻の良食味品種、
父はかつて広島県で最も生産・消費された品種です。
県内JA、JA全農ひろしま、関係機関や企業が力を合わせ、
延べ200種の交配と9年の歳月を経て平成5年に誕生しました。
広島のロマンを次世代へ、あきろまん誕生への道のり。
広島県では、1960年代に起こった「おいしい米づくり運動」をきっかけに、生産者から抜群の信頼があった「中生新千本」を軸とする、良質米の開発に着手しました。その後1980年代には「バイテクブーム」が到来。食味計が開発されると、栽培や品質面での技術革新に拍車がかかります。
「農家を指導するのではなく、農家から学ぶ米づくりが基本」と話すのは、開発者の一人である土屋隆生さん。「広島県民に愛されるお米をつくりたい」と、品種改良が重ねられます。そして平成5年、「中生新千本」のさっぱり感と、コシヒカリ系統「ミネアサヒ」の良質性と食味の特性を持ち合わせた「あきろまん」が、誕生しました。
「あきろまん」は、あっさりとした口当たりに適度な歯ごたえと粘りを持ち、冷めてもおいしく、上品。コシヒカリと明らかに異なる食感が特徴です。平成6年に奨励品種に採用されて以来、「県民米」として、広島県民に愛され続けています。
コメ知識
誕生日は10月15日、
「広島県民米あきろまんの日」
平成8年10月15日、「あきろまん」が農林水産省に
正式に品種登録されたことから制定されました。